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『ソナチネの木』 岸田 衿子、(絵)安野 光雅

評価:
岸田 衿子
青土社
¥ 1,512
(2006-07)

ぱらりと頁をめくったときに、目にとび込んできた岸田さんのうつくしい言葉。
あめ色をほどこしたなつかしい質感の紙にのせた安野さんのメルヘンティックな絵。
いくつかの文字はひらひらとりぼんのように風に踊り、紙のむこうには楽譜が透けて見える――ため息がでるほど凝ったつくりにひとめで惹かれ、購入した詩画集。

西洋の童話からぬけ出したような、馬や小鳥やホルン吹きたち。
どこからともなく聴こえてくるやさしい旋律、ちいさなちいさな物語。
さらさら、さらさら、さらさら・・・
扉をひらけば、淡い光とかすかな風が太古の記憶をつれてあふれ出すみたいです。

草が枯れるのは
大地に別れたのではなく
めぐる季節に やさしかっただけ
つぎの季節と むすばれただけ

雲と草の穂が ふれているあたり
モーツアルトの オーボエがきこえる
わたしは さがしに行かなければ
おとしてきた じぶんの影を
Author: ことり
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