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『新参者』 東野 圭吾

評価:
東野 圭吾
講談社
¥ 1,680
(2009-09-18)

日本橋。江戸の匂いも残るこの町の一角で発見された、ひとり暮らしの四十代女性の絞殺死体。「どうして、あんなにいい人が・・・」周囲がこう声を重ねる彼女の身に何が起きていたのか。
着任したばかりの刑事・加賀恭一郎は、事件の謎を解き明かすため、未知の土地を歩き回る。

加賀刑事シリーズの第8弾は、東野さんにはめずらしい人情ミステリー。
人形町の商店街を舞台に、短編のひとつひとつがつながりを見せ、やがてひとつの殺人事件を解決に導きます。
そこに生きる人びとのかかえる悩み、小さな謎・・・事件には直接関係のないそれらを日本橋署に赴任したばかりの‘新参者’加賀刑事がするどい観点からときほぐし、どんどん事件の核心にせまっていく展開はお見事。
ものすごく傲慢な言い方だけど、この構成、すごく巧いなあと思いました。
わだかまった人間関係や思い違いだとかすれ違い、人と人がかかわって生きていくうえでけっして避けては通れない問題たちがひとつずつクリアにされていく、それを知ることで癒される人がいる・・・そんな彼らを見ていたら、じんわりとうれしくなって、心がほろり。

でもその一方で、加賀刑事は少しばかりおせっかいすぎると思ってしまう私もいて。
現実にこんな刑事さんがやってきて、事件とは関係ないと分かったあとまで根掘り葉掘りやられたらちょっぴり鬱陶しいかも・・・考えすぎかな?
Author: ことり
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