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『空を引き寄せる石』 蜂飼 耳

人間が積み重ねてきた過去の心の軌跡や考え方の多様性を知ることによって広がるのは、じつは、知識ではない。抱ける思いの領域がひろがるのだ。

日々の隙間に光るできごとや、出会うべくして出会った本のこと。それらにたいして抱いた気持ちがていねいに、正直に紡がれていきます。
とくべつなことはなにひとつなくても、著者の感じ方、とらえ方、文章のえらび方で、エッセイってここまで変わる。それを実感させてくれるこんなエッセイが好き。

ことばの手を握って、引いて、普段の場所から連れ出し、新しいものの見方を示すもの、それが詩だ。
詩、にとどまらず、このような意識がなされた文章からは「ことば」にたいする真摯な姿勢がおのずとにじみ出てくるもの。彼女の文章を読んでいると、表面だけではない芯のぶぶんからまたたくものの存在を感じずにはいられない私なのです。
Author: ことり
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