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『彼女のいる背表紙』 堀江 敏幸

評価:
堀江 敏幸
マガジンハウス
¥ 1,575
(2009-06-25)

背表紙のむこうに、彼女がいる。逆を言えば、そこにしかいない。
すぐ近くなのに遠く、遠いのにひどく身近な友人のように。
書物のなかの「彼女」と書き手の生きた道すじを静謐な筆致で重ね綴る。上質な随筆集。

しっとりと落ち着いた文章でつむぎ出される、堀江敏幸さんの本エッセイ。
身近なことがらからある一冊の本に思いを馳せ、その背表紙の向こうにいる「彼女」を想う姿に心ゆさぶられます。
これまで出逢った本たちと、そのときそれぞれの自分自身。たくさんのエピソードとたくさんの思い入れ。私も本を読むことが大好きだから、知的で味わい深く、本にたいする愛情が感じられるこんな本を読めるのはほんとうにうれしい。
読んだことのある本――『美しい夏』(チェーザレ・パヴェーゼ)や『ある家族の会話』(ナタリア・ギンズブルグ)――の章はとても親近感をもって読むことができたので、もっとたくさんの本を読んでいればこのエッセイをより一層愉しめたのかなあ・・・そう思うとちょっぴり悔しい私でした。


■ この本に出てきた読んでみたい本たち <読了メモは後日追記>
『私自身のための優しい回想』→読了 フランソワーズ・サガン
『サティン入江のなぞ』 フィリパ・ピアス
『三人の少女』→読了 フランシス・ジャム
『スウ姉さん』 エレナ・ポーター
『マンスフィールド短編集』→読了 キャサリン・マンスフィールド
『黒いハンカチ』→読了 小沼 丹
Author: ことり
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