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『パパの電話を待ちながら』 ジャンニ・ロダーリ、(訳)内田 洋子

評価:
ジャンニ・ロダーリ
講談社
¥ 1,470
(2009-04-07)

ビアンキさんはイタリア中を旅するセールスマン。彼は、毎日9時きっかりに電話でお話を聞かせる約束を、娘としていました・・・。
ビアンキさんのお話には、おてんばなミニサイズの女の子をはじめ、びっくりキャラクターが数々登場。
シュールな展開に吹き出し、平和の尊さに涙する、きらめく珠玉のショートショート!20世紀イタリアの傑作童話登場。

なんて素敵、なんて素敵!・・・ちょっと人生観が変わっちゃいそうなくらい!
ありとあらゆる‘きらめき’と‘奇想’と‘愉快’をつめこんだようなこの本は、まるで楽しいおもちゃ箱です。
チョコレートの小道、コンフェッティの雨、宇宙旅行のできる回転木馬・・・。お散歩でからだのあちこちを落としてしまう男の子や、いつでもどこでもコロリンと落っこちる女の子、雑誌から飛び出したネズミに、鼻に逃げられたおじさん、嘘も秘密もばればれの透明人間のお話などなど・・・つぎからつぎへと惜しげもなくくり出されていく夢みたいに滑稽で上質なおとぎ話。ビアンキさんの娘さんが受話器をにぎりしめながらくすくす笑っているところまで想像できて、思わず顔がほころびます。

小学生の頃、おなじくロダーリさんの『うそつき国のジェルソミーノ』というとても楽しい本を買ってもらって読みました。ロダーリさんはきっと、大人になってもずっとずっと、曇りのない無垢な子供の目をもち続けた人なのでしょうね。「ジェルソミーノ」のお話を読んだ頃・・・いろんな想像をふくらませ、想像上の物語が頭のなかを秩序なく飛び跳ね、それをたのしんでいた、その頃のことを思い出した私です。
イタリアの太陽そのものの陽気さ、こっくりとした幸福感でいっぱいのこんな本を読んだなら、おこりんぼうの人もいじわるな人も・・・みんなほんわか優しい気持ちになれるんじゃないかなぁ。そんな魔法みたいな不思議な不思議な力強さがこの本にはそなわっていると思うの。

(原題『Favole al Telefono』)
Author: ことり
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