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『ジベルニィのシャーロット』 ジョアン・マックファイル・ナイト、(絵)メリッサ・スウィート、(訳)江國 香織

評価:
ジョアン・マックファイル ナイト
BL出版
¥ 1,680
(2004-04)

1892年、アメリカからフランスのジベルニィにやってきたシャーロット。彼女は、印象派の画家たちが多くすむこの土地をたちまち気に入ります。仲よくなった新しい友だち、覚えたばかりのフランス語、興奮して眠れなかったモネの娘の結婚式。彼女は日々の出来事をみずみずしい感性で日記に綴っていくのです・・・。史実をまじえながら、数々の名画や、愛らしいコラージュをちりばめたフィクション。

ジベルニィを知っていますか? 有名な「モネの庭」があるフランスの小さな村です。
1890年代、この地に家族といっしょに移住した画家はとても多かったそうで、この本の主人公・シャーロットも、画家のお父さんにつれられてジベルニィにやってきた、そんな設定の少女として描かれています。
シャーロットが日記帖に書きとめた、まばゆいばかりの新しい日々たち。
ほのぼのと可愛いイラストや白黒の写真、グリーティングカードや印象派の絵画・・・それにレースやボタン、薔薇の花びらなどを駆使したコラージュが日焼けした質感をもたせた紙のうえで楽しそうにおさまって、頁の奥からジベルニィの風がそよそよと渡ってきそう。
まるで、かつて印象派の画家たちが見ていたはずのフランスの光や風――それはまさに彼らの‘夢’だったのでしょう――がそのまんまの色と匂いでとじ込められているような本。江國さんの訳文も、かわいらしくてとてもいいです。

(原題『Charlotte in Giverny』)
Author: ことり
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