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『不幸な子供』 エドワード・ゴーリー、(訳)柴田 元幸

評価:
エドワード ゴーリー
河出書房新社
¥ 1,050
(2001-09)

あるところに シャーロット・ソフィアという女の子がおりました・・・。
トレードマークの微細な線画で圧倒的な背景を描き込み、1人の少女の不幸を悪趣味すれすれまでに描いたエドワード・ゴーリーの傑作。

またまたブラックな絵本・・・!
不幸なおいたちのシャーロットには、生まれてこのかた幸せな瞬間がありません。
不幸不幸、また不幸。たたみかけるように不運が襲い、シャーロットはどん底へまっしぐら・・なお話なのです。
救いのないお話は好きではないし、びっくりするぐらい残酷なお話なのに、ここまで徹底的にやられちゃうといっそすがすがしくもあるから不思議・・・。(そんな私はゆがんでいるのかもしれないけど)

今回もゴーリーさんの緻密な線画は健在で、よく見るとどのひとコマにも、トカゲ?怪鳥?小さな魔物めいた不穏な生き物がひっそりと顔をのぞかせています。
うす笑いをうかべながらシャーロットの不幸を喜んでいるようで、さらなる不気味さをあおるのです。

(原題『The Hapless Child』)
Author: ことり
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