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『十月のルネッサンス』〔短篇〕 江國 香織

評価:
有島 武郎,いしい しんじ,魚住 直子,江國 香織,恩田 陸,角田 光代,鷺沢 萠,寺山 修司,梨屋 アリエ,楡井 亜木子
ジャイブ
¥ 605
(2008-11-10)

宿酔いのまま、勤め先の幼稚園へ。いつものように、つくり笑顔ではたらく「私」。
ひとりだけ名前が思い出せない女の子。あの少女はいったい誰・・・?
アンソロジー『みじかい眠りにつく前に 機戮里覆の一編。

足元がぐらりと揺らいで。気づいたときにはもう異界にたたずんでいる――
安房直子さんの童話の雰囲気にもちかいこのお話は、騒々しい世界がぱたりと音をなくし自分だけがとり残されてしまったような、いまたしかにいるこの場所が奇妙にゆがんでいくような、そんななんともいえない違和感と心細さを抱かせるのです。
 
「どうしてここにいるの」
「救済のために」
かわいらしい顔に不似合いな、少女の大人びた表情・・・。
一瞬でゾクリと体温をうばってゆくラストの閉じ方がみごとです。
Author: ことり
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