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『心と響き合う読書案内』 小川 洋子

小川洋子さんが「未来に残したい文学遺産」を紹介するFM番組の書籍化。
季節ごとにえらばれた、合計52冊の本についての素直なおしゃべりは、読んでいるだけでしっとりとした小川さんの囁きが聴こえてくるみたい。

教科書に載っていたものも多かったせいかしら・・・タイトルリストにそれほど目新しさはないのですが、だからこそ、共感と新しい発見の連続でした。
小川さんの曇りのない視点で語られていく「文学」の魅力たち。未読の本はもちろんひもときたくなるし、過去に読んだ本はもう一度読み返してみたくなります。彼女が一読者としてそれらを愛していることがとても気持ちよく伝わるの。
個人的にうれしかったのは、私の人生に少なからず影響を与えた本――『星の王子さま』、『モモ』、『こころ』、『悲しみよ こんにちは』、『わたしと小鳥とすずと』――がとり上げられていたこと。とくに『こころ』では、高校の教科書には一部分しか載っていなかったので、全編読みたくて本屋さんに駆け込んだ、というエピソードまでもが私の経験とそっくりおなじで、ずうずうしくも親近感・・・。

良い本を読んで、その素敵さを誰かと分かちあいたくなること、ありますよね。
読書というのは孤独な行為ではあるけれど、本と私が響き合い、本と誰かが響き合い、そして私と誰かが響き合う・・・心と心がそんなふうに響き合っていくのは読書のもうひとつの愉しみ方。これは、そんな読書の悦びをよび起こし、まだ見ぬはるかな大海原へと誘ってくれる、とっておきの水先案内本なのです。


■ この本に出てきた読んでみたい本たち <読了メモは後日追記>
『片腕』→読了 川端 康成
『銀の匙』→読了 中 勘助
『父の帽子』→読了 森 茉莉
『ダーシェンカ』→読了 カレル・チャペック
『うたかたの日々』→読了 ボリス・ヴィアン
『夜と霧』→読了 V.E.フランクル
『富士日記』→読了 武田 百合子

■ この本に出てきた再読したい本たち <再読メモは後日追記>
『秘密の花園』→再読 バーネット
『山月記』 中島 敦
『こころ』 夏目 漱石
『銀河鉄道の夜』 宮沢 賢治
『はつ恋』→再読 ツルゲーネフ
『アンネの日記』 アンネ・フランク
『賢者のおくりもの』→再読 O・ヘンリー
『車輪の下』 ヘッセ
Author: ことり
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