<< 『お月さん』 桐江 キミコ*prev
『死神さんとアヒルさん』 ヴォルフ・エァルブルッフ、(訳)三浦 美紀子 >>*next
 

『おちびのネル』 バーバラ・クーニー、(訳)掛川 恭子

エレノア・ルーズベルトという女性を知っていますか?大統領夫人としてのみならず、ひとりの社会活動家として、人権や福祉の向上のために大きな役割をはたし、「アメリカの良心」とたたえられた人です。
だいすきなおとうさまに「おちびのネル」とよばれていた小さな女の子――エレノアはお金持ちではありましたがしあわせな子どもではありませんでした。おかあさまに愛されていないという思い、はやすぎる肉親との別れ、つめたくきびしい家・・・。でも、“おちびのネル”はじぶんを信じ、くらい家から世界へと心をひろげていったのです。

ルピナスさん』や『おおきな なみ』など、バーバラ・クーニーさんの絵本には、たびたび自分のえらんだ道を胸をはって生きていく逞しい女性が描かれますが、この『おちびのネル』もそう。
やがてアメリカのファースト・レディとなったエレノアは、小児麻痺の後遺症で体が不自由だった夫・ルーズベルトの文字通り手となり足となって働き、めぐまれない人びとのために数々の貢献をしたそうです。そんなエレノアの‘基盤’ともいえる少女時代のお話は、物質的にはめぐまれていても、あたたかい家庭にも美しさにもみはなされさびしい女の子だった彼女が精神的に自立していくまでを描いています。
エレノアはどうやって自分を信じ、たしかな支えをみつけていったのでしょう?
うっとりするほど美しい色鮮やかな絵たちにみとれながら、力強く生きたあるひとりの女性の軌跡がたどれます。

(原題『ELEANOR』)
Author: ことり
海外カ行(クーニー) | permalink | - | -
 
 

スポンサーサイト

Author: スポンサードリンク
- | permalink | - | -