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『猫と魚、あたしと恋』 柴田 よしき

猫は水が嫌いなのに、どうして魚が好きなんでしょう?
女の子は辛いこと、苦しいこと、めんどくさいことなんかみんな嫌いなはずなのに、なぜ、いつも恋を追い掛けているのでしょう?(あとがき)

9編の恋愛・結婚サスペンス。
不倫、万引き、ストーカー、のぞき、睡眠障害・・・皆どこかが少しずつこわれている、そんな女性たちが描かれています。一見、どこにでもいそうな女性たちだからこそ、そのこわれ方・こわれっぷりがひときわ怖い。
客観的に、小説としてならば万引きのお話やストーカーのお話がおもしろかったのですが、主人公とおなじ「ごく平凡な主婦」である私は、専業主婦がこわれていく『切り取られた笑顔』と『化粧』に思いのほか引きこまれてしまいました。

本当は、誰もみな同じなのだ、と思う。
本当は、みな少しずつ社会の時間とはずれて行く自分を知っている。僅かずつ、だが確実に狂っていく自分を見つめている。だが見ているだけでどうにも出来ない。どうにも、ならない。(『CHAIN LOVING』)
Author: ことり
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