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『セーヌの釣りびとヨナス』 ライナー・チムニク、(訳)矢川 澄子

評価:
ライナー チムニク
パロル舎
¥ 1,785
(2002-09)

セーヌの川べりで釣りをしているヨナスに、神さまが授けたアイデアは「大きな魚を釣る方法」。ブタほどもある大きな魚を釣ったヨナスは、セーヌの釣りびとたちの反感をかいパリを追い出されてしまいます。
世界中を旅して歩いて、いろんな国で歓迎され、大きな魚の釣り方を教えてまわるヨナス。お金持ちにもなったし、いくらでも大きな魚が釣れるけれど、もう大好きなセーヌ川でちっぽけな魚を釣ることはできません・・・。

ヨナスが年月をかけて、大切なことに気づいていく物語。
チムニクさんの本は寓意的なものでも、「こんなふうに生きなさい」「これがいちばん正しい」そのような押しつけがましさが伝わってこないところが好きです。
そしてなんといってもこの味のあるペン画・・・線と線のあいだの色のない空間から、読み手にゆだねられた自由な色や、旋律さえ、聴こえてくるような気がします。

(原題『JONAS DER ANGLER』)
Author: ことり
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