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『シェイカー通りの人びと』 アリス&マーティン・プロベンセン、(訳)江國 香織

評価:
アリス プロベンセン,マーティン プロベンセン
ほるぷ出版
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(1999-10)
シェイカー通りにすむ人びとは気ままな人たちばかりです。家は質素だし、庭にはがらくたがたくさんころがっています。子どもから大人まで、みんなが助け合って生活をしていました。しかし、貯水所建設のために、シェイカー通りを去ることになったのです。カルデコット賞受賞作家が、地域社会の移り変わりを、淡々と、そして印象深く描いた作品です。

よけいな装飾などいっさいなしに、素朴な生活が、人生がきっぱりと描かれていく・・・けっして楽しいお話ではないけれど、心に届くものがたしかにある、そんな絵本。
少しくすみを帯びた、けれどとても美しい絵からは湿った土の匂いやきりりと澄んだ空気の感じまで伝わってきます。

寡黙な住人たち。水底に沈む町。変わるもの、変わらないもの。
極上の、しずかな短篇小説を読んでいるみたい。
ヴァン・スループじいさんの最後のページが素敵です。

(原題『SHAKER LANE』)
Author: ことり
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