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『もののはずみ』 堀江 敏幸

評価:
堀江 敏幸
角川書店
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(2005-07-30)

古道具屋のおやじが言うことには・・・――「もの」の「はずみ」とは、世界をひろげていくための、たいせつな力でもあるのだ。
パリの裏路地で出会ったものたちとの密やかな交流を綴った最新エッセイ。

おもにフランスで出会った「がらくた」について、やわらかな「物心」で語っていくエッセイです。どこかいびつで、ほこりっぽくて、少しセピアな大人の雰囲気。
陶製のペンギン、パタパタ時計、穴のあいたトランク、大小の木樽、ベークライトの小皿・・・偶然手に入れた愛すべき古きものたち。それらがまとうのは、手触りや音、匂い、そしてかつてそれを手にしていた主(あるじ)の記憶――。
ちょっぴり古びた懐かしいものものに惹かれる気持ちは、かつてそれをそばに置いていた、見知らぬ誰かの思いによりそうことでもあるのかもしれません。
Author: ことり
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