<< 『夜を着る』 井上 荒野*prev
『翼の時間』 東 逸子 >>*next
 

『絵小説』 皆川 博子、(絵)宇野 亞喜良

評価:
皆川 博子,宇野 亞喜良
集英社
---
(2006-07)

6つの詩篇が、絵師の筆を走らせ、異界の幻影が、作家の目を惑わす。この虚構に迷い込むのは、あなた。
短編の名手と挿絵の巨匠による、奇跡のコラボレーション。

濡れぬれとした血のにおい。蜜のような文章にからだごとのまれてしまう。
生贄、骸、朽ち果てた蝋人形――・・・これらの放つまがまがしい‘死’のイメージは、茶箪笥や足踏みミシンなどそこに存在する生活の小道具たちからも、湿った霊気を立ち上らせるようです。

死と官能が色濃く結びついた耽美的な詩、イラスト、そして物語。
罪深くなまめかしい暗黒幻想、そのひとつひとつに、魂の息づかいを感じます。

魂は、泳ぎが大好きだ。
泳ごうとして、
人はうつ伏せになって身をのばす。
魂は関節から外れ、逃れ出る。
魂は泳ぎながら、逃れ出る。 (アンリ・ミショー『怠惰』より)
Author: ことり
国内ま行(皆川 博子) | permalink | - | -
 
 

スポンサーサイト

Author: スポンサードリンク
- | permalink | - | -