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『カソウスキの行方』 津村 記久子

評価:
津村 記久子
講談社
¥ 1,470
(2008-02-02)
「カソウスキ」とは、「仮想好き」のこと。
郊外の倉庫管理部門に左遷された主人公・イリエは、手近な同僚への擬似恋愛で現実逃避を試みる。このいっぷう変わった‘恋’の行方は・・・?

窮屈な田舎の生活をちょっとでもうるおしたくて、ふくらませる「仮想好き」。でも現実はなかなか思うようにいかない様子がコミカルで、私は思わずくすくす笑い。
どうということのないお話なのに引き込まれる、不思議な魅力の文章がいいです。
器用に立ちまわることのできないイリエですが、彼女の他人を思いやるやさしい気持ちは読んでいてきちんと伝わってくるのですよね。
とても身近な雰囲気をまとった登場人物たちに、自分自身や、かつて出会ったことのある誰かさんをいつしかてらし合わせて読んでしまう人もきっと少なくないはず。

同時収録『Everyday I Write A Book』、『花婿のハムラビ法典』。
Author: ことり
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