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『わたしが妹だったとき』 佐野 洋子

わたしとお兄さんは、だれよりも気の合う遊び仲間でした。
わたしに弟ができ、また弟ができ、また弟ができたのに、わたしはお兄さんとばかり遊んでいました。
お兄さんが、ある日、遠くへいってしまうまで――。
これは、わたしが妹だったときの、お兄さんとわたしの話です。

佐野洋子さんの文章を読むと、いつもむき出しの美しい魂を感じます。
もちろん私はもうじゅうぶんおとな、なのですけれど、心だけが子どもの時間につれ戻されて、読み終わる頃にはつるつるのきれいな心にして返してくれます。
この本にはむずかしいことばも、よけいなことばも、ありません。
ほんとうに必要なことばだけがそこにあり、私の心はふるふるとふるえます。

「お兄ちゃん、あしたまた、運がよかったらね。」
Author: ことり
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