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『パリ散歩画帖』 山本 容子

評価:
山本 容子
阪急コミュニケーションズ
¥ 1,944
(2006-10-31)

銅版画家山本容子さんが小路を散歩しながら見つけたパリの日常。
フランスパンの袋を、カフェのメニューを、メトロの切符を、キッチュにコラージュ。美しい旅の断片が一冊の思い出の画帖になりました。

この本のテーマは、画家がパリを描く、ではなく「画家がパリと遊ぶ」なのだそう。
かんじんなのは感性と遊び心。そう語る容子さんの旅の記憶がさまざまなコラージュで紙の上にとどめおかれ、頁をながめているだけで、マルシェの喧噪や石畳の靴音、鼻先をくすぐるパン屋さんのこうばしい匂いなど、私も大好きな街・パリの情景が目の前にフワっとよみがえってきます。

「逆転の発想をしましょう」・・・こんな書き出しで始まる箇所がありました。
「日曜に友人を招待したいけれども、お店が開いていない。さて、どうしよう」。こんなとき、ないからできない、ではなく、「あるもので最高のものにする」と考えます。
「あるもの、限定されたものでどれだけいいものがつくれるか」。
容子さんの今回の作品の材料も、文具屋さんでみつけた子ども用のシールたちやいちごジャムのふたの布など、ありふれたものばかり。彼女の技術や絵心はもちろん、感性と遊び心、そしてなにより素朴だけれどあたたかい・・・そんな‘ぬくもり’がたくさん感じられたのです。
Author: ことり
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