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『山本容子の食物語り』 山本 容子

評価:
山本 容子
清流出版
¥ 2,376
(2007-04)

生き方そのものから、気取らないセクシーさがふわんと匂いたつような画家・山本容子さんの食べ物エッセイ。さまざまな時期に描かれた36枚の銅版画(ほんと素敵!)をカラーで紹介しながら、そこに登場した食べ物について語られています。
絵のなかの食べ物たちはどれも主たるテーマではなく、偶然描かれた要素。けれど彼女の「食」にたいするこだわりだとか大切な思い出が気持ちよく伝わって、読んでいると思わずにっこりしてしまいました。

家で今日の献立は何にしようかと考えるだけでも、昨日とは違う今日の小さな喜びが生まれる。
献立を考える時、それが毎日だともやもやしたり面倒だったりすることもありますよね。そんな時に思い出したいなと思った一文です。
時代や世間にまどわされず、自分の信念をきちんと持っている人。
容子さんって、そんな凛とした潔さが感じられます。もちろん、お洒落でどこか懐かしい版画たちからも。
容子さんの絵に初めて出逢ったのは中学時代、彼女が装丁を手がけられた吉本ばななさんの『TUGUMI』でした。少女と夏の海のストーリーにみごとに溶けあった色鮮やかなお花と小鳥の表紙――なんども読み返した大好きな本は、いまも変わらず私の本棚にあります。
Author: ことり
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