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『ないもの、あります』 クラフト・エヴィング商會

評価:
クラフト・エヴィング商會
筑摩書房
¥ 1,470
(2001-12)

「堪忍袋の緒」「口車」「思う壺」「助け舟」「転ばぬ先の杖」――よく耳にはするけれど、一度として見たことのないものたちが、ずらり並んだカタログです。
それらがいったいどんな姿かたちをしているのか、それはそれは楽しみで、イラストを目にするたびに心がクスっとなごみます。
‘日本古来の言いまわし’から生まれてきた「ないもの」たち。だけどクラフト・エヴィング商會の本はやっぱりどこか西洋風。そしてちょっぴり皮肉をこめて書かれている説明文や注意事項は、心憎いほど洒落が効いているのです。

私はというと、「自分を上げる棚」にドキリ。
生まれもっての棚には限界があるのだそうです。
棚は、貴方が想像しているほど大きくはありません。のみならず、そんなにも次から次へと自分を棚に上げてしまったら、棚に上げている方の自分が、どんどん減少してゆき、最後には自分のすべてが棚に上がってしまって、棚の下には何も残らなくなってしまいます。
これは大変!そこで、すぐに自分のことを棚に上げてしまう私みたいな人のために用意したというもうひとつの予備の棚。うーん、欲しいなぁ。
でも、このカタログには注文先がありません。だってもともと「ないもの」ですもの。
貴方の反省しだいで、不必要になるかもしれません。
・・・フムフム。心をあらためます。
Author: ことり
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