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『生まれる森』 島本 理生

評価:
島本 理生
講談社
¥ 440
(2007-05-15)

恋をうしない傷ついたひとりの女性。
少女から大人へと脱皮していく心の成長をつづった静かな再生の物語。

堕ちていくだけとわかっていても深みにはまってしまう恋。それを鬱蒼とした森にみたて、そこに迷いこんでしまった「わたし」と、手を差しのべてくれた陽気な一家との交流を描いています。
日常のちょっとした場面やふとした行動、さりげない会話などに見え隠れする淋しさや心の揺れ、何気ないエピソード。首をかしげたくなるおこないや人生のより道をしている人たち・・・大げさな表現などしないで、それらをまるごとそのまんまで書いてあるのがいい。
終わった恋はよくも悪くもさまざまなものをのこし、去っていきます。
苦しいときにこそ出会える人、言葉、世界――ささいなことにも気づける私でいられたらいいな・・・そんなことを思いました。たとえ、そのときは無理でも。

(装画はミヒャエル・ゾーヴァさん。単行本の絵もよかったけれど、こちらも素敵・・)
Author: ことり
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