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『ルリユールおじさん』 いせ ひでこ

評価:
いせ ひでこ
理論社
¥ 1,680
(2006-09)

パリの路地裏に、ひっそりと息づいていた手の記憶。
本造りの職人から少女へ、かけがえのないおくりもの。

少女のもっていた植物図鑑が、ある日ばらばらにこわれてしまいます。
木がすきな彼女に木のことならなんでも教えてくれる宝物。
本屋さんにはあたらしい図鑑がいっぱいあった。「でもこの本をなおしたいの。」
少女は‘本のおいしゃさん’をさがして、ルリユールおじさんに出会います。

ルリユール(RELIEUR)とは、製本・装丁をおこなう職人さんのことなのだそう。
製本には60もの工程があり、それらすべてを手仕事でできるルリユールは、現在パリでも数人しかいなくなってしまったそうです。
おなじくルリユールで、ふしくれだった、けれどなんともデリケートな手をしていたルリユールおじさんのお父さん。おじさんの手もいまではもちろん・・・。
この絵本が心にひびくのは、なんでもあたらしいものを買える時代のせい?
子どもの頃、なんどもなんども読みかえした一冊があったせい?
それとも――・・・

本には大事な知識や物語や人生や歴史がいっぱいつまっている。
それらをわすれないように、未来にむかって伝えていくのがルリユールの仕事なんだ。
名をのこさなくてもいい。「ぼうず、いい手をもて」
Author: ことり
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