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『十字路のあるところ』 吉田 篤弘

評価:
吉田 篤弘,坂本 真典
朝日新聞社
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(2005-12)

『雨を聴いた家』、『水晶萬年筆』、『ティファニーまで』、『黒砂糖』、『アシャとピストル』、『ルパンの片眼鏡』――吉田さんらしい不思議な6つの短編世界が、ありふれた(けれど特別な)路地裏をうつした坂本真典さんのモノクローム写真と重なって、奇妙な空間に誘われてしまう一冊。

私が大好きなお話は、『ティファニーまで』。
60を過ぎた「わたし」が助手のサクラバシ君と「ティファニー」(Bランチがおいしい坂の上のレストラン)をめざす途中、道草にからめとられてしまうお話です。
「わたし」は町の研究をしつつ新語研究にも余念がない人で、新しい言葉をつぎつぎ編み出すのですが、とにかくそのセンスが最高。サクラバシ君とのかけあいもなんともいえない間が素敵で、どこかレトロな空気がたまらないのです。
お話のなかに出てくる<スマート神社>。見てみたいなぁ、なんて思いつつ頁をめくったら、屋上に「上げやられて」いない<スマート神社>らしき写真が・・・!それを見たときのうれしさったら。思わず「ドキついて」しまいました。
 
「それはもう、間違いなく物語の始まりでしょう」
Author: ことり
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