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『a piece of cake』 吉田 浩美

評価:
吉田 浩美,坂本 真典
筑摩書房
¥ 1,680
(2002-12)

パートナーの吉田篤弘さんとともに、クラフト・エヴィング商會として数多くの装丁やデザインを手がけている吉田浩美さん。
この本には、彼女が大切にしているささやかな日常の断片(かけら)をひろいあつめて仕立て上げられたたくさんの本たち――レシピ、小説、楽譜、マンガ、写真集、絵本など――が順番に収められています。コルク人形のつくり方、なんてものまであって、手づくり感ただようあったか〜い一冊です。
「あ。この装丁すてき」そう思ったものがクラフト・エヴィング商會のお仕事だった・・・そんな経験、私にはたくさんあります。「本」そのものに豊かな愛情をそそぐ吉田さんの手にかかったからこそ生まれることができた小さな小さな本たち。やさしくて、かわいくて、眺めているだけでニッコリしてしまいました。

「誤字標本箱」がとくに好きです。
まちがって打たれた活字。「誤字」もまた、ひとつひとつがかわいい活字だから、なんとか彼らを再生したい・・・そんな思いからできた標本箱。
ふと小川洋子さんの短編『バタフライ和文タイプ事務所』を思い出してしまった私なのですが、そういえばこのお話が収められた短編集『』の装丁を担当したのもクラフト・エヴィング商會でしたね。活字そのものに魅入られる・・・そんな人たちは自然とよびあってしまうのかしら。
Author: ことり
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