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『神々の山嶺』(上・下) 夢枕 獏

深町がカトマンドゥで出逢った古いカメラ・・・そこから物語ははじまります。
登山史上最大のミステリーといわれる、エヴェレスト初登頂の謎。
このカメラは、1924年に登頂に挑んで消息を絶ったマロリーのもの? だとすればこのカメラにおさめられていたはずのフィルムを現像すれば、彼が初登頂者だったかどうかがわかる? はたして初めにピークを踏んだのは誰だったのか?
けれど読み進めるうち、どんどんと違った方向に引きずりこまれてしまうのです。
カメラの謎を追う深町の前にあらわれる一人の男、羽生(はぶ)丈二。
仲間のザイルを切って一人生き残ったという伝説をもつ、一匹狼の天才クライマー。
この男こそがこのお話の第二の主人公。深町は羽生に魅せられ、同時にその人生へと惹かれていく・・・。

「なぜ、山に登るのか。」 これこそがこのお話のすべてなのだと思いました。
登攀を人生に置きかえながら、読み進めていった私です。
どれだけ生きるかではなく、どんなふうに生きるか。
私はなぜ生きるの? 自分の人生を、どうやって充実させていくべきなの?

男のロマン、生と死、壮大な舞台、やるせない愛・・・そこかしこにエッセンスが散りばめられた、‘人生の道標’的な一冊です。
Author: ことり
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