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『西の魔女が死んだ』 梨木 香歩

「西の魔女」とは、中学生の少女・まいのおばあちゃんのこと。
おばあちゃんはイギリス人。不登校のまいは、田舎で暮らすおばあちゃんのもとで「魔女修行」をすることになります。
「魔女」になるには、まず精神を鍛えること。
早寝早起き。食事をしっかりとり、よく運動し、規則正しい生活をする。
そして、何でも自分の力で決めること。

母が読んでいたこの本。そのタイトルから、こてこてのファンタジーかと思っていたら、そうではなかったのでした。
ところどころでたしかに感じる不思議な気配・・・だけど不思議なぶぶんは不思議なまんま、少しの謎をのこして物語は終わります。
「自分が楽に生きられる場所を求めたからといって、後ろめたく思う必要はありませんよ。サボテンは水の中に生える必要はないし、蓮の花は空中では咲かない。シロクマがハワイより北極で生きるほうを選んだからといって、だれがシロクマを責めますか」

最後に胸をキュンとさせるのは、よごれたガラスに指でなぞられたいくつかの文字。
「もーう、おちゃめなおばあちゃんなんだからぁ・・・」 私はすっかり泣き笑い。あたたかなやさしさにあふれた物語です。
Author: ことり
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