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『ドミノ』 恩田 陸

舞台は東京駅。――そこは見知らぬ者どうし、毎日毎日なん十万人もの人びとが行き交い、そして当たり前のようにすれ違っていくそんな場所。

このお話は、重大な契約書の締め切りの前に生保会社のOLが東京駅に差し入れを買いに走るところからはじまります。
その後、まったく無関係だったはずの人びと――ミュージカルのオーディションを受ける母娘、俳句サークルのオフ会で集まった老人と警視庁OB4人、ミステリー研究会の幹事長のポストを推理合戦によって決めようとする学生たち、いとこを使って恋人に別れ話を切りだそうともくろむ青年実業家、訪日中のホラー映画監督とそのペット、東京駅に爆弾をしかけた過激派グループなど――がひょんなことからつぎつぎに繋がって、みるみるうちに「前代未聞の大事件」へと発展していくのです。

人生における偶然は、必然である。

あー、おもしろかった。このドタバタさ加減、最高です!
東京駅にいっせいにばら撒かれる30人近い登場人物たち。彼らは冒頭こそ、まず接点なんてありえないいくつかの‘世界’におさまっているのだけれど、少しずつそれらが重なりくっついてお話がころがっていくのがたまりません。いってみれば、彼ら一人一人がドミノの駒、なのですね。
いっきに読めて、途中なんどもふき出しちゃうほどの楽しさ。ストレス解消にも、落ちこんだ時にもきっとスカっとさせてくれるジェットコースターみたいなパニック小説。
最後のドミノがどこへどう倒れたか・・・、どうかおしまいまで見届けて。
Author: ことり
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