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『リトル・バイ・リトル』 島本 理生

評価:
島本 理生
講談社
¥ 1,365
(2003-01-28)

日常生活の視点をひとつずつ積み重ねるようにして、端正に描かれた小説。
複雑な家庭環境(暴力を振るう父、父と別れた生活能力の低い母、母と新しい父とのあいだにできた妹。そして母は2番目の夫とも別れてしまい、現在は母と妹との3人家族)のなかで育った浪人生・ふみの物語。

なにか大きな出来事が起こるわけではなく、ありふれた日常が淡々と描かれていきます。
家庭が複雑だろうと、さびしさや悲しさの中にも明るさを見出し、背伸びをせずに一歩一歩、自分のまわりを大切にして生きていく。そんなふみの姿が新たな息吹を感じさせてくれました。

文章に明るさがやどっていたわけではないように思うのです。
だけどこの本のイメージは、まっ白な陽の光。
Author: ことり
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