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『戀愛譚―東郷青児文筆選集』 東郷 青児

画家・東郷青児の知られざる“文筆”世界。少女の生態や恋愛をテーマに、東郷の“ことば”がもっとも魅力的に綴られた詩的で夢幻的な文筆作品を精選。単行本未収録原稿を含む決定版、全38篇。

東郷青児さんの絵が好きです。
蒼く淡いかりそめの闇。長いまつ毛に縁どられた瞳、冷たくなめらかな白い肌。
あの夢のように蒼白く華奢な乙女たちを描きつづけた男の目をとおして、紡がれてゆく甘やかな恋愛小説群です。
薔薇や菫のかぐわしい色香のゆらめき・・・あきれるほどロマンティックで、気障でスノッブ。東京や巴里のしゃれた街角にたたずむ美しい娼婦や少女の面影が、虚実を抱きこみ、絵画の乙女たち(への目線)につながってゆくようです。

女という生きものへの幻想とあこがれ。万華鏡のような陶酔。
東郷青児という人は、絵でも文でも――それはおそらく人となりも、ということかしら――そのイメージがほとんどブレることがありません。見事なまでに。
東郷青児―蒼の詩 永遠の乙女たち』でも一部抜粋でいくつかの文章が紹介されていますが、こちらでは文章のみをまとまったかたちで読むことができます。彼の‘世界観’を愛する方に。
Author: ことり
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