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『はだかんぼうたち』 江國 香織

評価:
江國 香織
角川書店(角川グループパブリッシング)
¥ 1,575
(2013-03-27)

9歳年下の鯖崎と付き合う桃。母の和枝を急に亡くした桃の親友の響子。桃がいながらも響子に接近していく鯖崎・・・。
“誰かを求める”思いに、あまりに素直な男女たち=“はだかんぼうたち”のたどり着く地とは――。

淡々とながれる帯のような人生が、幾重にも幾重にも、登場人物の数だけ折りかさなっていく物語です。
分かり合えっこないと知りつつ相手をもとめ、寄りそったかと思えばとり残される・・・心になにもまとわないまま野ざらしにされ、戸惑いながらもどこか毅然と毎日を生きる老若男女たち。
生活にうずもれた生々しい小さな棘に、こちらの胸がちくちくざわめいてしまいます。

ぶつかり合うそれぞれの言い分、なんの解決もみない結末。
結局のところ世界は、どこを切りとってどんなふうにながめるかが肝心なのだ、そうつくづく思わされた物語でした。
Author: ことり
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