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『マシューズ家の毒』 ジョージェット・ヘイヤー、(訳)猪俣 美江子

評価:
ジョージェット・ヘイヤー
東京創元社
¥ 1,155
(2012-03-22)

嫌われ者のグレゴリー・マシューズが突然死を遂げた。すったもんだの末に検死を実施したところ、死因はニコチン中毒で、他殺だったことが判明。だが故人の部屋はすでに掃除されており、ろくに証拠は残っていなかった。おかげでハナサイド警視は、動機は山ほどあるのに、決め手がまったくない事件に挑むはめに・・・。
巨匠セイヤーズが認めた実力派が、練りに練った傑作本格ミステリ。

1930年代、ロンドンから少し離れた静かな村。
<ポプラ屋敷>である朝、主人のグレゴリー・マシューズが死んでいるのがメイドたちによって発見されます。
屋敷にはグレゴリーの姉・ハリエット、亡弟の嫁・ゾーイ、ゾーイの息子のガイと娘のステラが住んでおり、さらにグレゴリーのもう一人の亡弟の息子・ランドールや、もう一人の姉で原野(ヒース)の向うに嫁いだガートルード・ラプトン、隣人のランボールド夫妻といった面々が訃報を聞きつけ屋敷に集まります。
やがて主人の死は毒殺だったことが判明し、スコットランド・ヤードからハナサイド警視が捜査に乗り出して・・・というミステリー。

ひと癖もふた癖もある家族たち・・・おばさま方のかしましいおしゃべり・・・。
殺人事件に動揺し内輪もめしつつも、あくまでも穏便に体裁を保とうとするマシューズ家の人びと。ハナサイド警視の捜査はなかなか進展をみせず、物語のほとんどが彼ら彼女らのくり広げる会話でゆっくりゆっくりすすんでいきます。
うんざりするほど饒舌で賑やかなミステリーにすこし疲れてしまった私だけど、最終的に明らかになる真相はしっかりとした論理にもとづいていて、満足しました。
・・・ハナサイド警視はあんまり活躍できなくて、ちょっぴりお気の毒だったかな。

(原題『BEHOLD,HERE'S POISON』)
Author: ことり
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