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『おやゆびひめ』 H.C.アンデルセン、(絵)ヨゼフ・パレチェク、(訳)石川 史雅

評価:
H.C.アンデルセン
プロジェクトアノ
¥ 1,728
(2005-06-15)

私が幼い頃に大好きだったおはなしです。
くるみの殻のゆりかご、バラの花びらのおふとん、チョウに引っぱってもらう葉っぱのボート。
小さく可憐なおやゆびひめは、けれどある晩ヒキガエルにさらわれて――・・・。

けっしてあかるいばかりではなく、じめじめした土のなかで暮したり、凍えそうな寒空のしたで枯れ葉を身にまとったり・・・暗いイメージもつきまとうおはなしですが、この絵本ではどのページもあたたかく、虹のように華やかな色あいにあふれています。
いかにもチェコの絵本作家・パレチェクさんらしい夢いっぱいの色づかい!
春のよろこびをうたうような彼の画風は、気味の悪いヒキガエルや陰湿なモグラでさえも可愛くキュートにみせてくれるのです。
土のうえから見上げた花の天蓋も、ツバメさんの背中から見おろす小さな王国も、すべてがキラキラした魔法にかけられているみたい・・・。

とろけそうにあまいオレンジ色のお花にたたずむおやゆびひめ。
この表紙のおやゆびひめが、裏表紙ではほんのすこうし変身をとげています。それは・・・、このみずみずしい愛のおはなしを読んだ人へのパレチェクさんからのひそやかな贈り物。

(原題『Tommelise』)
Author: ことり
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