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『残り全部バケーション』 伊坂 幸太郎

評価:
伊坂 幸太郎
集英社
¥ 1,512
(2012-12-05)

『残り全部バケーション』、『タキオン作戦』、『検問』、『小さな兵隊』、『飛べても8分』。溝口&岡田、軽妙な裏稼業コンビが織りなす連作短篇集。

いけないことを生業としている人たちなのに、どんどん魅了されていく不思議・・・。
岡田のさりげないひと言や思いきった行動にはいつもあたたかなものが流れていて、やっていることはけっしてほめられたものじゃなくてもハートに一本すじが通っている・・・そんな彼のことを知れば知るほど好きになっていた私です。
先輩の溝口さんも、口ではいろいろ言いつつも、知らず知らず岡田に心を動かされているのが分かるから読んでいて心地よかった。『飛べても8分』の恰好いい溝口さんは少なからず岡田の影響・・・そう思うと、ふつふつふつ・・と胸の奥にわいてくる、小さな勇気を感じます。

悪党が根っからのワルじゃないところ、にんまりしてしまう弾むような会話・・・そしてちょっとしたエピソードや人物などがことごとく伏線となりつながっていくのも「伊坂さんの小説はこうでなくちゃ!」って思えてうれしくなりました。
思わせぶりなエンディングは、まるでおしゃれな映画のワンシーンみたい。
情に厚く、すてきに愉快な悪党たち――またいつか溝口&岡田コンビに再会したい!

「いいか、飛んでも八分、歩けば十分、メールは一瞬。だとしても、飛べるなら飛ぶべきだ。」
Author: ことり
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