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『嵐のピクニック』 本谷 有希子

評価:
本谷 有希子
講談社
¥ 1,404
(2012-06-29)

優しいピアノ教師の一瞬の狂気(「アウトサイド」)、ボディビルにのめりこむ主婦(「哀しみのウェイトトレーニー」)、カーテンの膨らみから広がる妄想(「私は名前で呼んでる」)、猿山の猿が起こす奇跡(「マゴッチギャオの夜、いつも通り」)・・・奇想天外、前代未聞、野間文芸新人賞作家の想像力がはじけ飛ぶ、13の“アウトサイド”な短篇集!

ヘンテコで、ぶっ飛んでいて、でも私は好きですこの短篇集。
本谷さんの世界、というか・・・めくるめく‘宇宙’を体感できました。妄想でふくらんだ物語は日常をひらりと逸脱して、妙ちきりんなおとぎ話みたい。
人間のちょっと病んだぶぶん、狂気とか鋭さなどが、物語のなかでファンタスティックに蠢きます。いまにもはじけそうなあやうさのまま、いつのまにかどこか遠くへはこばれてしまう感覚がクセになってしまいそうです。

一ばん好きなお話は、一話めの『アウトサイド』。
そのほか私のお気に入りは、『パプリカ次郎』と『タイフーン』、『いかにして私がピクニックシートを見るたび、くすりとしてしまうようになったか』。
Author: ことり
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