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『おうさまのおひっこし』 牡丹 靖佳

とおい とおい くにのこと。
やまあいの ちいさな おしろに
はずかしがりやの おうさまと
あわてんぼうの おともたちが
くらしていました。

繊細でロマンティックな線画に、淡くやわらかな水彩がのせられた物語絵本。
心やさしいけれど口下手な王さまと、そんな王さまの言いつけにすてきなかん違いで応じてくれる気のいいお供たちのおはなしです。
王さまはお供たちのかん違いに気づくたびに目をまるくするのですが、なんだかみんな幸せそうなのをみて、にこりとほほえみます。
気品あふれるおかしみとやさしさ・・・それはまるで美しい絵巻物をみているよう。豪奢な家財道具をつみ上げた荷ぐるまがずらずらつらなるおひっこしの場面と、愉しげなメロディがきこえてきそうな雨漏りの場面が好き。
おしまいもたっぷりと幸せです。みちたりた気もちで本をとじました。
Author: ことり
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