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『東京の空の下オムレツのにおいは流れる』 石井 好子

あるときはスペインの浜辺でパエリャに舌鼓をうち、またあるときはカポーティのベイクドポテトに想いを馳せ、なべ料理に亡き夫を思い出す――食べることの歓びがあふれる素敵な一冊。
『巴里の空の下オムレツのにおいは流れる』姉妹編。

巴里の空の下―』から二十数年後に書かれたというお料理エッセイです。
さまざまなおいしさの諸外国のロールキャベツの思い出からはじまって、ふわっと盛り上がりクリーム色の地肌を出しながら焼けたスフレ、浜辺で碧い海を眺めながらたべた豪快なパエリャ・バレンシアーナ、たっぷりのバタと玉子のうす切りにかいわれ菜をはさんだサンドイッチ、じゃがいもと玉ねぎのペーストでつくるパンケーキ、甘ずっぱい苺のソースをはったお皿に魚介類や生野菜をのせたヌーベル・キュイジーヌふうのサラダ・・・これでもか、というくらいに美味しそうな描写のオン・パレード。
石井さんの人柄あふれる文章ですてきに表現されたごちそうの数々は、読んでいるだけでほこほこしあわせな気分がみちてきます。
おもてなしの心、市販のものでもひと手間かける工夫・・・お料理にたいするちょっとした気くばりがきらきらと光っていて、うれしくなる一冊でした。
Author: ことり
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