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『ピアノはっぴょうかい』 みやこし あきこ

評価:
みやこし あきこ
ブロンズ新社
¥ 1,365
(2012-04)

ももちゃんの、はじめてのピアノはっぴょうかいの日。
舞台のそでで出番を待っていると、「わたしたちも、はっぴょうかいしているの。みにおいでよ!」とこねずみが話しかけました。ちいさなドアの向こうで、ねずみたちが楽しそうにはっぴょうかいをしています。

「だいじょうぶ だいじょうぶ」
ステージに上がる前、どきどきしながらとなえる呪文。そんな経験私にもあるなぁ・・・なんて幼い頃のピアノはっぴょうかいのことを懐かしく思いだしていました。
かたい表情で順番を待っているももちゃんを、かわいいこねずみが自分たちのはっぴょうかいに誘ってくれるおはなしです。

たっぷりした赤いワンピースのももちゃん、小花柄のドレスでおめかしのこねずみ。
まっ暗な客席にステージの光がこぼれるように、ほの暗い空間にぽっとあかるい差し色がうかび上がるとても幻想的な絵本。
ねずみたちのはっぴょうかいは、サーカスにバレエに楽隊に・・・それはそれはまばゆいばかり。のびやかで大胆な演目が、ファーっと立体的に描きだされます。ももちゃんの楽しそうな笑顔。胸のどきどきはどんどんほぐれていくみたい。
「だいじょうぶ だいじょうぶ」 あのこねずみが緊張の面持ちでつぶやいているのがきこえてきました。彼女もこれからステージに立つんです。
ももちゃんがいっしょにピアノを弾いてあげると――?

さっと夢が醒めたような空間差がすごくいい。
胸のどきどきはすっかりなくなり、楽しい気持ちで弾くピアノは最高にすてきだよね!
「みなさん、ほんじつは でるかたも みるかたも
たのしく すごそうじゃないですか」
Author: ことり
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