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『薔薇と嵐の王子』 ジョルジュ・サンド、(絵)ニコル・クラヴルー、(訳)田中 眞理子

評価:
ジョルジュ サンド
柏艪舎
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(2004-07)

ジョルジュ・サンド生誕200年記念。
G・サンドが孫娘に贈る、生命と愛への賛歌。
色彩の魔法が演出する、大人のための絵本。

かつてひとりの少女が、花たちのおしゃべりをこっそりきいて知ったお話。
花の囁きをきくためには、そっと忍び足で花に近づかなければならないの。そうじゃないと花たちは「シイーッ! ほら、知りたがりやの女の子が聞き耳を立ててるよ!」って、口をつぐんでしまうから・・・。
でも不思議ね、花の言葉がみんなわかった。それまで聞いていたどの言葉よりも花の言葉のほうがわかる気がしたの。

花と微風が語りはじめたお話は、黒い翼をもった嵐の王子の物語でした。
嵐の王子は、生まれたての地球につぎつぎに生まれてくる小さな生命たちを破壊するためにやってきます。自分の力に酔いしれながら・・・、力のかぎり小さな生命たちをなぎ倒して・・・。そんなとき、王子はえもいわれぬ繊細な生きものを目にします。
それは薔薇の花でした・・・。

濃やかで幾何学的で、それでいて凄みと官能にみちた絵がすばらしく綺麗。
ドラマティックな物語を惹きたてる、香りゆたかな絵本です。

(原題『ROSA E BREZZA』)
Author: ことり
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