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『花嫁化鳥』 寺山 修司

評価:
寺山 修司
中央公論新社
¥ 740
(2008-11)

大神島の風葬、青森のきりすとの墓・・・寺山修司が旅した不可思議な世界。日本各地の奇習をたずね、うつつと夢のあわいを彷徨しながら日本人の原風景をさぐる。
「身捨つるほどの祖国」を歩く旅を描いた本書は、寺山修司への最良の入門書である。

犬神、風葬、鯨の墓――・・・
寺山修司さんが日本列島あちこち旅して書き上げた、民俗学ふうの紀行文です。
古来より言い伝えられてきた土着の呪術や迷信、ほの昏い伝説などをたずね歩き、彼ならではの視点からつむがれていて、すごくおもしろい。どこからか虚構のエピソードがまじり始め、すっかり独自の想像世界につれて行かれてしまうところも。
海や野山にかこまれた小さな集落(秘境)にじっとりと息づいてきた妖しい風習が、「寺山修司」というフィルターを通るとふしぎな郷愁をともない、現実と神話の美しくも怖ろしいコラボレーションを生みます。それはどこかかくれんぼや子守唄のかなしさにも似て、心細いような懐かしさがしみてくるのです。

ハイカラな娘さんが可愛らしい竹久夢二さんの装画に惹かれて手にとった本。
この表紙と本の内容は、イメージがかなりかけ離れているような気がするけれど・・・でも読んでよかったです。
Author: ことり
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