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『ムーミンパパ海へいく』 トーベ・ヤンソン、(訳)小野寺 百合子

「ムーミン童話全集」の第7巻。
平穏な毎日をすて、ムーミンパパは海に出ていこうと決心します。
そんなパパの身勝手な‘男のロマン’にふりまわされちゃうムーミン一家。ムーミントロールたちも、もちろんつれていかれることになります。
たどりついた島でもパパはたびたび「すばらしい思いつき」をし、いつもやさしく包容力のあるムーミンママでさえ困惑と苛立ちをかくせません。・・・ちびのミイだけは相変わらず元気な皮肉屋さん、なのだけれど。

行方ふめいの灯台もり、無愛想な漁師、美しい2頭のうみうま。
そしてムーミン一家の明かりをしたって島までやってきた嫌われ者のモラン。
ムーミン谷とはまったくちがうきびしい生活のなかで、勇敢なムーミントロールはさまざまな出逢いと経験をかさね、成長してゆきます。

海がとどろき、岩や土がくずれ、つよい灯油のにおいが立ちこめ・・・、島ぜんたいがおびえふるえているかのよう。
どこからか、のそりのそりと不穏な足音がきこえてくるような巻でした。

(原題『Pappan och havet』)
Author: ことり
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