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『ムーミン谷の仲間たち』 トーベ・ヤンソン、(訳)山室 静

「ムーミン童話全集」の第6巻は、短篇集。
ムーミン谷に住む小さな生きものたち、登場人物ごとに9つのお話が展開します。
ひとり旅のとちゅうで出逢った一ぴきのはい虫のことがなんだか気になってしまうスナフキンのお話をはじめ、こわいことばかり思いつくホムサ、小さな美しいりゅうをみつけたムーミントロール、この世の終わりにおびえるフィリフヨンカ、しずかなのが好きなヘムレンさん、あんまり意地悪されつづけて見えなくなってしまったニンニ、ニョロニョロたちの秘密、たいせつな犬のぬいぐるみを手放したことを後悔するスニフ、ムーミントロールたちのおかげですばらしいクリスマスをすごすはい虫たち・・・
登場人物ひとりひとりの複雑な心もようがひとつずつ、繊細に描かれています。

臆病だったり恥ずかしがりやだったり・・・他人とせっするのがにがてで、いつも縮こまって物陰でびくついているような生きものもたくさんでてくるムーミンシリーズ。
そんなみんなをすっぽりつつみ込んでくれるおおらかさと、穏やかなやさしさがよりいっそう感じられる本でした。ほのぼの、ほこほこ、読後感もあたたか。

(原題『Det osynliga barnet』)
Author: ことり
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