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『髪飾りの少女』 秋葉 舞子

評価:
秋葉 舞子
リトル・モア
¥ 1,680
(2011-12-14)

山のむこうの もっと奥
誰も知らないその場所に ピンクの壁の古い家
聞こえてくるのは 少女のひとりごと

時計、ウクレレ、おなべにレース。りぼん、トランプ、ぬいぐるみ・・・
顔もみえないくらい、ずっしり重たい髪飾りをつけた少女は、いつもひとりぽっち。
だあれも家をたずねてくれないから、ある日おもいきって街へでることに。
こんなにきれいな髪飾りをつけてるんだから
みんなわたしと 友だちになりたがるわ

どこか頽廃的な香りゆらめく絵のなかから、凍りついた淋しさがにじんできます。
ドアノブのない扉のように、かたく閉ざした少女の心。
でもね、髪飾りがこわれるたびに、ほどけてゆくの。
ほんとうは・・・ ほんとうは・・・

孤独にしずむ彼女の家を、さいしょにたずねてくれるのは誰でしょう?
赤黒く空を染める夕焼けが妖しいほどに美しく、すいこまれそうです。
少女の頭にのしかかっていた髪飾りは、もしかしたら・・・いつのまにか心にたくさんついてしまったよけいなものたち。
Author: ことり
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