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『フランシスのいえで』 ラッセル・ホーバン、(絵)リリアン・ホーバン、(訳)まつおか きょうこ

評価:
ラッセル・ホーバン
好学社
¥ 1,020
(1972-01)

おやすみなさい フランシス』のフランシスに、妹のグローリアが生まれました。
お父さんとお母さんの愛情が自分だけにそそがれるものではなくなり、こんなふうに‘流しのしたの歌’をうたったり、
ポトリン ポトリン ポトリンコン
ながしのしたには ふきんがあるよ
バケツも たわしも わたしも いるよ
ポトリン ポトリン ポトリンコン
空き缶に小石を入れて元気よくジャカジャカジャンジャン鳴らしたり・・・、いろいろと気を惹こうとするフランシスがとても可愛くいじらしく描かれていきます。

お母さんは赤ちゃんのお世話でいそがしく、このごろいろんなことが思うようにいかなくなったと感じるフランシスはつぶやきます。「あたし、いえでしようかしら?」
でも、家出の意味をちゃんと理解できていないフランシスの行動がかわいいのです。
行き先は、なんと食堂のテーブルのした。フランシスはちゃんとさようならを言って、にもつをせおってテーブルにもぐりこみます。
そしてそんなおちゃめな「家出」につきあってくれるお父さんとお母さん・・・フランシスがいないふりをしながら、フランシスのいいところやすてきな思い出を、きこえるようにいっぱい言ってくれるの。ちゃんと大切に思ってるんだよってじわじわ伝わってきて、なんだか私までうれしくなって、涙がこぼれてしまいました。
私も、妹が生まれたとき、お母さんをとられたように思えて淋しかったから・・・。

おねえさんは、うちに いないと いけないの、
とおくへ いっては いけないの、
だって、うちのひとが、とても さびしくなって、
うちにいて ほしいなって、おもうから。

お父さんとお母さんと私と妹。
我が家にもたしかにあった、なつかしい日々が胸にほっこりとよみがえりました。

(原題『A BABY SISTER FOR FRANCES』)
Author: ことり
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