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『オーケストラの105人』 カーラ・カスキン、(絵)マーク・サイモント、(訳)岩谷 時子

評価:
カーラ カスキン
すえもりブックス
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(1995-11)

金曜日の夜です。
そとは だんだん 暗くなり そして 
だんだん 寒くなってきます。

えんび服、タキシード、ロングスカート・・・
舞台のうえでぱりっと正装し、みごとな演奏をきかせてくれるオーケストラの人びと。彼らがどんなふうに仕度をしてどんなふうに集まってくるのかが、ゆかいに紹介されていく小粋な絵本です。
オーケストラの105人には、当たり前だけど105通りの生活があって、おふろの入り方や身につけている下着もさまざま。ひげのそり方も、ズボンのはき方も、家族構成も、みーんなちがいます。そうしてめいめい仕度をととのえた彼らは、金曜日の夜、105のドアを出て町のまん中に集まるのです。
ホールいっぱいにうかんだり高くあがったりするうつくしいシンフォニーは、楽器だけでなくさまざまな人生が共鳴しあって奏でられている・・・そのことが理屈じゃなくすうーっとしみるように伝わるから、ささやかであたたかな幸福感にみたされます。
仕事にたいする誇りと生活にたいする愛おしさがこみあげる、こんな本が大好き。

(原題『The Philharmonic Gets Dressed』)
Author: ことり
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