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『ともだちは実はひとりだけなんです』 平岡 あみ

宇野亜喜良さんの装画に惹かれて手にとった、17歳の少女の歌集です。
17歳、といってもそれは現在の年齢で、この本に収められているのは彼女が12歳から16歳までのあいだにしたためたという短歌。日々のなにげないつぶやきのような歌――そのなかにドキンとするほど繊細な表現をみつけては、頁をめくる手がなんども止まってしまいました。

きょうだいが多いひとと結婚し子供にいとこつくってあげる

何年も離れていると父親を殺せるのではと思ってしまう

コンビニの菓子パンのようにわたしもおいしいねって言われてみたい

冷蔵庫開けて食べ物探すときその目をだれにも見られたくない

お父さんが家を出ていって、お母さんとふたりで暮らすあみちゃんの心はぽっかりとして、いつもなんとなくさむそうです。
いろんなことを諦めていて、淋しがりやで、痛いくらいに大人びている少女・・・。
そう、彼女は宇野亜喜良さんのイラストにでてくる‘少女’そのものでした。彼女もこんな眼をしてるのかしら・・・私はいつしかそんなことを思いながら、宇野さんの挿絵をながめていたのです。穂村弘さんの解説もすごくよかったです。
Author: ことり
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