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『ベスト・オブ・ドッキリチャンネル』 森 茉莉

「遠慮会釈なく遣っつけるが、栄枯盛衰が左右されることはないのだから諒とされたい。」 臆せぬ批評、確固たる好悪感覚でズバリ一打ち。怒りのマリアのテレビ評。

1979年〜1985年に連載されたという、森茉莉さんのきわめて辛口なテレビ評『ドッキリチャンネル』のダイジェスト版です。編者は中野翠さん。
好き嫌いをかくすことなく、悪態をつくのも絶賛するのも「中途半端なことは出来ないたち」のマリアさん、手加減はいっさいなしです。毒づくのでさえこれほど豊かに繊細に書き表せる、それはある意味芸術的とも言えるのかも・・・。

ただ、私の場合、根本的なぶぶんで残念だった点がひとつあって・・・それはここに書かれている著名人たちをほとんど知らなかったこと(お名前だけはかろうじて、という方もふくめ)。なのでこの本を‘ほんとうに’楽しめたとはいえないのです。
桃井かおりさん、タモリさん、田中邦衛さんなど・・・私もテレビで見知っている方々にたいする記述はおもしろく読んだので、やはりこの手の読み物はその対象をイメージできてはじめて笑えたり納得したりできるのだなぁ、そう思いました。
もみあげを延ばした田中邦衛さんを「三百年続いた西班牙(イスパニア)貴族の、血族結婚のために頭の悪くなった城主に仕えているソメリエ(酒の係り)で、城主の食事のために地下室に下りて行って、葡萄酒の壜の蜘蛛の巣を払って持ってくる、そんな感じである。」だなんて、マリアさん以外誰が表現できるでしょう!!
・・・はあ、ここにでてくる人たちをすべてイメージできたなら・・・。
Author: ことり
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