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『ゆきのひの たんじょうび』 岩崎 ちひろ

雪の日生まれのちいちゃんが、お誕生日にほしかったのは・・・。
しあわせって、ささやかな願いが叶うことなのね――
作者のやさしい声がきこえそう。

赤いぼうしと赤いてぶくろ。
かわいらしい女の子の表紙にひかれて読みました。
あした5歳になるちいちゃんは、一日ちがいのお友だちのお誕生会でまちがってろうそくを吹き消しちゃって、みんなにせめられすねてしまいます。
おたんじょうびなんか きらい
あしたは なんにも いらないの  だあれも きてほしくないの
あんなにお誕生日を楽しみにしてたのに・・・。
でも、この気持ち、わかるな。私もちいちゃんみたいだったな。
ちょっとこそばゆい感じがしました。

ながめていると、時がとまったように心がしずかにほどけてゆくちひろさんの絵。
淡い水彩でたくさんの子どもたちを描かれたちひろさんは、いつもあたたかく冷静に子どもたちをみつめています。はかなげなまっ白い世界のなかにやさしさと孤独とがうかび上がって・・・私は彼女の絵の、その空間ごと好き。
「おかあさん、私がうまれたとき、雪がふってた?」
私も母にそうたずねてみたくなりました。今日は私の誕生日です。
Author: ことり
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