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『不思議の国のアリス』〔再読〕 ルイス・キャロル、(訳)高橋 康也、高橋 迪

時計を持ったシロウサギのあとを追ってウサギ穴にとびこんだアリス。下へ、下へ、下へ。墜落したアリスが「ワタシヲノメ」と書かれたびんの液体を飲むと・・・。
アーサー・ラッカムの叙情的な幻想味溢れる絵を添える。一部を改訳。

またまた、ウサギ穴から「不思議の国」へ・・・。
もう幾度となく呼ばれてしまう「不思議の国」だから、今回は文章よりも挿絵メインで楽しみました。

こちらの本は、アーサー・ラッカムさんの挿絵が息をのむほどの美しさ。
ジョン・テニエル版のアリスよりちょっぴり大人びている感じ、表情も柔らかいです。フロックコートを着たウサギの毛並みもほわっほわの質感。そしてなんといっても森の木々や地面、家のなかの木目やもくもくとのぼる煙まで・・・細部までぎっしりと描きこまれた背景がすばらしいのです。
ラスト――アリスにトランプたちがいっせいに降りかかるあのラストシーンも、カードの嵐を避けようと身をよじるアリスのなんてかろやかなこと。
紅茶色のくぐもった空気のトーンが、狂気にみちた不思議の国をなつかしく幻想的な夢物語に仕立てあげ、いくら眺めても飽きません。

(『不思議の国のアリス』は、挿絵も翻訳もたくさんのヴァージョンがあります。
私はアーサー・ラッカムさん、金子國義さんの挿絵が好きです。訳文は矢川澄子さん版が一ばん好き。お気に入りをみつけるのも楽しいです)

(原題『Alice's Adventures in Wonderland』)
Author: ことり
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