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『みんなの図書室』 小川 洋子

小川洋子さんがパーソナリティを勤めるFM番組の書籍化第2弾。
古今東西の「文学遺産」50冊が、小川さんらしい切り口で語られていくブックガイド――『心と響き合う読書案内』の続編です。

かなり有名なタイトルばかりがならんでいるので、半数ほどが既読の本。あの本を小川さんはどんなふうに受けとめ、どんなふうに紹介されているのかしら・・・ワクワクしながら頁をめくりました。
たまたまここ数年で読んだ本たちも多くて(『生れ出づる悩み』、『停電の夜に』、『高野聖』、『ミラノ 霧の風景』など)、内容を思い起こしてはその繊細な感性に揺さぶられたし、『デューク』や『キッチン』、『不思議の国のアリス』などこれまでなんども再読した親しみ深いお話は、とくに共感ぶぶんが多くてうれしくなりました。
いっぽう、未読で一ばん気になったのはレベッカ・ブラウンさんの『家庭の医学』。
小川さんの読書をなぞっているうちにいつしか心打たれ、のどの奥がきゅうっと熱くなってしまった私です。ブックガイドで心を打たれるなんて、それ自体稀なことなのかもしれませんね。

やさしく、ひかえめに、文学にそっとよりそう小川洋子さん。
そんな彼女の感性やまなざしを通して、すばらしい本たちが舞い降りてきてくれます。本の世界は果てしなく、‘ここ’にいながらにしてどんなこともできるし、どこへだって行かれる・・・そういう本質的な読書の魅力が改めてこみ上げてくるのです。


■ この本に出てきた読んでみたい本たち
『深夜特急』 沢木 耕太郎
『エーミールと探偵たち』 エーリヒ・ケストナー
『家庭の医学』 レベッカ・ブラウン
『一千一秒物語』 稲垣 足穂
『若きウェルテルの悩み』 ゲーテ

■ この本に出てきた再読したい本たち <再読メモは後日追記>
『クマのプーさん』→再読 A.A.ミルン
『智恵子抄』 高村 光太郎
『若草物語』→再読 オールコット
『山椒魚』 井伏 鱒二
Author: ことり
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