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『マドレーヌのクリスマス』 ルドウィッヒ・ベーメルマンス、(訳)江國 香織

評価:
ルドウィッヒ ベーメルマンス
BL出版
¥ 1,260
(2000-11)

パリの、つたのからまる古い屋敷に住んでいる12人の女の子。クリスマスの前の晩、屋敷中がかぜで寝込んでしまいました。
ただ一人、おちびで勇敢なマドレーヌだけがてきぱき働いていると、玄関をたたく音が聞こえて・・・。

クリスマスのまえのばんに現われるのが、サンタクロースではなくてじゅうたん商人(じつは魔術師でもある!)というのがベーメルマンスさんらしいなぁ。
「マドレーヌよ、のぞみを のべよ」
「ちょうど ゆうごはんが すんだところなの。
おさらあらいを てつだっていただける?」
魔術師にお皿洗いをたのんでしまうマドレーヌちゃん、かわいいですよね。
カチカチに凍ったり風邪をひいたり・・・ちょっとかわいそうな魔術師ですが、大いなる呪文でみんなを夜空へとはこんでくれます。
クリスマスの雰囲気は控えめかな・・・だけど夢がいっぱいのすてきな絵本。

なお、先日読んだ伝記には、ベーメルマンスさんはこの『マドレーヌのクリスマス』を「マドレーヌと魔術師」というタイトルでつくりなおしている最中に亡くなったと書かれてありました。オリジナルの絵は行方不明で、そのためこの絵本は雑誌掲載時のものを引き伸ばしたものに彩色をしたそうで、こまやかな陰影や彼らしい繊細なタッチはざんねんながら損なわれています。
(ベーメルマンスさんが生前かかれた「マドレーヌ」シリーズはぜんぶで6冊。私は『マドレーヌといぬ』と『マドレーヌとジプシー』が一ばん好き。)

(原題『MADELINE'S CHRISTMAS』)
Author: ことり
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